中絶、過去60年で最少 「セックスレス傾向が関与」

平成25年度に全国で実施された人工妊娠中絶は18万6253件と、過去約60年で最少となったことが、厚生労働省の集計で明らかになった。

同省が中絶に関する年ごとのデータを比較可能な形でまとめ、インターネットでも公表しているのは昭和30年以降。同年の中絶件数は117万143件で、その後ほぼ一貫して減少している。

平成17年度に20万件台になり、24年度には19万6639件と20万を切った。最新の25年度はさらに前年度比約1万件のマイナスとなった。

中絶実施率が高い県は??

15~49歳の女性人口千人に対する中絶実施率の全国平均は7.0で、これも昭和30年以降最低だった。
都道府県別で実施率が高いのは鳥取(10.1)鹿児島(9.9)佐賀(9.8)、熊本(同)などで、低いのは奈良(3.9)埼玉(4.4)千葉(4.5)、山梨(同)など。

中絶が現象している様々な要因

中絶の減少には複数の要因が関係しているとみられる。日本人の性行動や避妊の動向を研究する日本家族計画協会の北村邦夫理事長(産婦人科医)は「近年の減少に、国内の成人男女で進むセックスレス傾向が関与していることは間違いないだろう」と話す。

避妊方法の関連では、平成11年に承認された低用量ピルや、23年5月に発売された緊急避妊薬の影響が考えられるという。

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